地下になってもコーカは残るぜ!

ターキー/Thee Michelle Gun Elephant のメロディでどうぞ)


初めて来た時からずっと地下化に伴う工事中だった東急東横線反町駅、ようやく仮がこいが外されてすっきりしたのですが、あらためて見るとたいへんすてきな事になっていたした。

かつて高架だった線路がすっかりとりはずされても(在りし日はこんな駅でした)高架橋だけはずいぶん居座っていると思っていたのですが、高架橋をそのまま生かした歩道橋として整備されていた。古いリベットだらけの鉄骨と、新しいコンクリートづくりの脚部をがっちりつなぐラッキーさん(落橋防止装置をそう呼ぶことに決めました、今)も良い仕事してる。




さらに新築の高架下建築ができ上がっていて驚いた。公共の集会所だとか。脚の間にすっぽりと収まっていてとてもかわいらしい。どうして高架橋を残しておくのかと思ったら、かつてのトンネルも含めて、高架の高さをそのままキープして緑道として整備されるらしい。すばらしい。

写真を撮っていたら、通りすがりのじさまに声をかけられた。昔話を伺うに「昔は高架下に200軒くらいぎっしり飲み屋が並んでいて、映画の舞台にもなった」だって!マジか!地下化にあたって東急が「おっぱらった」らしいのだけど、この街にそんな繁華な時代があったとは驚いた。

とはいえ帰ってきてから調べても、地下化への切換工事を追っかけたテツサイトは数あれど、全然「高架下華やかなりし」当時のことがわからないのです。ネットの限界とでもいうか。ただ、映画のロケ地うんぬんの話はもしかしたら国道駅と混同してるのかも。しかし地元のひとの言うことだからなあ…。なにかご存知のかたいらしたら、ぜひ教えてください。

こういう壁にぶちあたると、たとえば「高架下建築」なんて、10年も経てば当時を忍ぶ貴重な資料になり得ることに気がつく。街の代謝って想像以上にはやい。