山手トンネルウォーク

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イベント終了後、つるとんたんであさごはんを食べて帰宅。シャワー浴びて出発。なにこの強行スケジュール。目指すは山手トンネルウォーク。池尻大橋から歩いてすぐのところにある、山手トンネルと東名/都心環状線をつなぐ大橋ジャンクションのなかをてくてく歩こうという催し。広く一般に広報されていたせいで参加者は驚きの15000人。老若男女が集う一大イベントになってました。まあ、こういうライトアップとかいらないんだけど…。パネルや映像の展示、なぜか消防車だのパトカーだのも勢ぞろいしてすっかりお祭り騒ぎ。

ぐるぐると二周のぼる勾配はけっこうバンクもきつくて、ずっと歩いていると山側の脚が「ちょっとしんどいんですけど」って言い出すくらい。車でのぼったらなんのこともないんだろうけど。路面に書かれた文字の長体っぷりに驚いたり、「歪み測定システム」の存在に驚いたり(そうだよねえ、一度でき上がっても歪むんだよねえ)、たっぷり二時間かけて満喫してきました。あちこちにいる係のひとに何を聞いても答えが返ってきて楽しかった。現場のひと、つよい。

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個人的にいちばんぐっと来たのが、このトンネルを掘り進んだシールドマシンの刃が展示してあったところ。ぴかぴかにお化粧されたトンネルの中ではとても武骨でくたびれた展示品ではあるけれど、完成までの来し方に思いを馳せさせるすてきさがある。シールド工法って、掘るというよりもひげそりみたいにじりじり地盤を削っていく方法なので、その最先端がこれだったのか、と思うとただ感嘆するばかり。

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刃先の部分の材質を問うたら「超合金です」と言われてひっくりかえる。実生活の文脈で初めて聞いたよその単語…。コバルトやタングステンをメインに、細かな混合比は機密事項になるようなシロモノだそうで。「IHIさんも教えてくれないです」とか、笑った。

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それがこんな風につるつるになってしまって、場所によってはパッキリと欠けているところさえあった。というか、そもそも溶接部分がどんだけの力に耐えてるんだ、とか考え出すと深みにはまりそう。土木のスケールってなんだか本当にケタはずれなんだなぁと改めて思う。そしてやっぱりディテール好きなじぶん。

とくに連絡を取り合っていたわけでもないのだけど、あちこちで知った顔とすれ違ったり合流したり。みんなでごはんを食べて綾瀬へむかう。雨は止まない(とほほ)。